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2025/11/12

ETC深夜割引が改定へ!“年2回以上”の利用が還元条件に?

コラム

高速道路の「ETC深夜割引制度」が見直される方針が発表されています。
改定後は「登録していなければ割引が受けられない」だけでなく、「年2回以上の利用」が実質的な条件となる見込みです。
本記事では、深夜割引の変更内容と、法人・事業者が押さえておくべきポイントを解説します。

目次

  1. なぜETC深夜割引が見直されるのか
  2. 今後の深夜割引は「後日還元型」に
  3. “年2回以上の利用”が実質必須になる理由
  4. 割引を受けるために必要な登録と手続き
  5. 企業が今のうちに取るべき対策
  6. まとめ:制度変更を踏まえたコスト管理へ

1. なぜETC深夜割引が見直されるのか

深夜割引は、午前0時〜午前4時の間に高速道路を通行すると料金が30%引きになる制度で、物流業や長距離ドライバーにとって欠かせない割引です。
しかし現行制度では、「0時ぴったりに料金所を通過しようとする車の集中」や「全走行距離が割引対象となるための速度超過」などが問題視されていました。
こうした安全上の課題を解消するため、NEXCO各社は制度の見直しを検討しており、改定時期は未定ながらも、数年内の実施が想定されています。

2. 今後の深夜割引は「後日還元型」に

現行の深夜割引は「即時割引」ですが、改定後は「後日還元型」へ変更される予定です。
後日還元型とは、いったん通常料金を支払い、翌月以降の請求額から割引分が差し引かれる仕組みです。キャッシュバックや即時値引きではありません。
還元の計算には走行データを用いるため、反映までに時間がかかります。

この変更により、ETCマイレージ登録がない利用者は割引を受けられず、また「年に数回しか利用しない人」は還元額を使い切る前に失効する可能性があります。

3. “年2回以上の利用”が実質必須になる理由

ETCマイレージサービスでは、ポイントや還元額の有効期限が「最後の利用から730日間」とされています。
つまり、2年間ETCを利用しないと登録が自動的に失効し、貯まっていた還元額はすべて消滅します。
このため、深夜割引を活用するには「少なくとも年2回以上」ETCを利用しておくことが実質的な条件になります。

たとえば、家族旅行などで年1回しか使わない個人利用者の場合、還元が反映される前にマイレージが失効してしまうケースも想定されます。

4. 割引を受けるために必要な登録と手続き

改定後の深夜割引を受けるには、次のいずれかの登録が必要になります。

  • ETCマイレージサービス(個人・法人向け/事前登録制)
  • ETCコーポレートカード(大口・多頻度割引制度への申請が必要)

ETCマイレージサービスは年会費無料で、ETCカードで支払った通行料金に応じてポイントが貯まり、次回以降の通行料金に充当できます。
一方、法人で車両を複数保有している場合は、ETCコーポレートカードを利用することで、深夜割引に加え「大口・多頻度割引」などの特典を併用することも可能です。

5. 企業が今のうちに取るべき対策

  • ETCマイレージサービスまたはコーポレートカードの登録状況を確認する
  • 車両単位での通行実績を把握し、割引還元の有無を定期的にチェックする
  • 年2回以上の走行が見込めない場合は、マイレージ登録を控えるか、定期走行車両と分けて管理する
  • 還元額が自動相殺される時期を社内経理と連携して把握しておく

改定後は「登録していない=割引がない」状態になるため、特に法人契約では早めの確認が重要です。

6. まとめ:制度変更を踏まえたコスト管理へ

ETC深夜割引の改定は、単に「後日還元型に変わる」だけではなく、利用頻度や登録状況によって割引効果が大きく変わる点がポイントです。
物流コストや出張経費の削減を目的にETCカードを活用している企業にとっては、制度を正しく理解し、早めに運用体制を整えることが必要です。
今後の正式発表を注視しつつ、登録と走行実績の管理を徹底しておきましょう。

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